ありふれた教室
狂気
メンタル
怒り
保護者
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image
  • image

COMMENT
敬称略・順不同

こんなにも息苦しくなる映画はない。最後の最後まで、これでもかと胸や胃を締めつけられ、ラストでは絶望の淵に落とされる。些細な事から、ありふれた学校が憎しみの場所へ、制御の効かない無法地帯へと変貌する。この何処にでもある“教室の崩壊”の経緯を目撃してしまうと、「現実世界からもはや紛争や争いは未来永劫になくならないのでは?」と結論づけざるをえない。鑑賞後の後味の悪さは、”ありふれた映画”のものではない。ご注意を。

小島秀夫
(ゲームクリエイター)

あまりにも凝縮された99分。最後まで目を離せない。音楽の使いかた、言葉の一つひとつ、教室と職員室を行き来するカメラワーク、子供たちのちょっとした仕草、映画を構成するすべての要素が、ありえないほどの完成度に達している。

森達也
(映画監督/作家)

学校だけで民族差別や貧困格差と監視社会の危機を描き切っている。
冷徹に見守りながら至るラストの衝撃。
決して問題は解決してない。だが、少しだけ前へ進んだのだろうか。
自分たち世界の向き合い方が示された気がした。

瀬々敬久
(映画監督)

恐ろしい。目まぐるしく起こる出来事の連鎖に翻弄され、見ているこちらもすり減っていく。教育現場での地獄めぐりを体感させられ、絶対に教師にはなりたくないと誓いたくなる。
しかし、本当に恐ろしいのはラスト数分、いや数秒で全てがひっくり返る瞬間だ。
感じたことのない凄まじい余韻。今年の間違いなく必見の一作だ。

白石和彌
(映画監督)

些細なミスの重なりが、収拾不能の事態を招く。いったいどうすればよかったのか。とほうに暮れて見回すと、あの教室と相似の社会が私たちを取り巻いている。こんなミステリーがあったのか!

池田香代子
(ドイツ文学翻訳家)

大傑作!最高!凄い!面白い!
息詰まる緊張感。「正しさ」と「民主主義」が衝突し、教室は戦場に変わる。小さくても独立した「個」が尊重される国ゆえに、甘口の着地にはならない。
問題作にして名作!

樋口毅宏
(ハードボイルド育児作家)

政治腐敗、メディアの暴走、法の欠缺、差別に分断…問題が山積する国家の脆弱さを、鋭利な脚本が寓話を通じ白日の下に晒す。
まさか中学校の窃盗事件を題目に、これほど心掻き乱されるスリラーが生まれるとは。

ISO
(ライター)

"正しさ"とは、向けられた人の物差しによって時に凶器にもなり得ることを見せつけられた。
学校という特殊な場所においても、結局"本当の正しさ"など誰も教えてはくれないし、存在しないのかもしれない。

榎本マリコ
(画家)
イラスト

1と0.999...は同じか?という問いがある
私たちはその不確かな狭間で動揺して理解を拒み、憎しみを募らせたりする
学校という箱の中は世界という象徴で満たされていて
この作品を考えることは世界を考えることに繋がる
傑作だと思います

柳智之
(イラストレーター)
イラスト

極端化が進むご時世、「ごく普通の」生き方はバランスの崩れた「何か」に遭遇することで、無自覚に確実に破滅コースに陥ってしまう! という、現代人の多くが内心抱えている恐怖を最高の表現で具体化した傑作!

マライ・メントライン
(ドイツ公共放送プロデューサー)

先生の都合、保護者の都合、生徒の都合。
先生の主張、保護者の主張、生徒の主張。
すべて正しいように見える。
すべて間違っているように見える。
観る側が問われ続ける作品だ。

武田砂鉄
(ライター)

求めれば求めるほど、正義は遠ざかっていく。
「じゃあ、どうすれば良かったのか?」と戸惑う観客に、この映画は不条理で冷徹な回答を差し出す。 ラストカットを目にして、悪寒が全身を這い回った。

内藤瑛亮
(映画監督)

教育を守る、職場を守る、名誉を守る、仲間を守る、わが子を守る、母を守る……。異なる正義がたがいの声に耳を塞いで、叫びはじめる。他人事ではない。この映画は、私たちの誰もが、〈真実〉の学級崩壊を前に困惑する教師になりうるという事実を、息苦しさとともに突きつけてくる。

小野正嗣
(作家、フランス文学者)

学校という閉じた空間を描きながら、いまの社会を生きるうえでの問題や矛盾を見事に描き出す、静かな恐怖とともに長く心に留まるだろう作品。
近道のない心の繋がりしか勝たん!と思わせるラストに勇気をもらった。

長島有里枝
(アーティスト)

今にも千切れそうな綱で綱渡りするような不安、焦燥。俳優、映像、音、全てが化学反応を起こして心に迫ってくる。
これは【学校】だけじゃない、誰にでも起こる物語だ。

アキラ100%
(お笑い芸人)