ありふれた教室
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ありふれた教室

2023ベルリン国際映画祭(パノラマ部門)  2冠 2024米アカデミー賞 国際長編映画賞ノミネート
5月17日(金)新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
先生(わたし)、おかしい?
現代社会の縮図(学校)に潜む光と闇―。これは不寛容な世界で生きるわたしたちの物語。
ビリング
劇場情報

trailer

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Introduction

正義や真実をのみ込んでいく衝撃的なストーリー展開と圧巻のエンディング
社会の縮図である学校の<不都合な真実>を抉り出す脅威の問題作

第73回ベルリン国際映画祭で上映されW受賞を果たしたのを皮切りに、ドイツ映画賞主要5部門受賞、アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートなど、世界の映画祭を席巻。教育現場のリアルな現実に根ざし、世界中の学校やあらゆるコミュニティーでいつ暴発しても不思議ではない“今そこにある脅威”を見事にあぶり出す。現代社会の縮図というべき“学校”を舞台に描く、極限のサスペンス・スリラーが誕生した。

Story

新任教師の前に立ちはだかる学校の歪んだ教育システム 彼女の行き着く先にあるものとはー

仕事熱心で正義感の強い若手教師のカーラは、新たに赴任した中学校で1年生のクラスを受け持ち、同僚や生徒の信頼を獲得しつつあった。そんなある日、校内で相次ぐ盗難事件の犯人として教え子が疑われる。校長らの強引な調査に反発したカーラは、独自の犯人捜しを開始。するとカーラが職員室に仕掛けた隠し撮りの動画には、ある人物が盗みを働く瞬間が記録されていた。やがて盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応は噂となって広まり、保護者の猛烈な批判、生徒の反乱、同僚教師との対立を招いてしまう。カーラは、後戻りできない孤立無援の窮地に陥っていくのだった……。

観る者の[倫理観]が試される、破格の映画体験- 驚愕のラスト、あなたは何を見出すのかー?
教師失格
正義
メンタル
善悪
教師
保護者

映画祭

第73回ベルリン国際映画祭2冠
本年度米アカデミー賞国際長編映画賞ノミネート

Review

挑発的で鮮烈、必見
- ScreenAnarchy
驚異的、緊迫のスリラーだ
- Variety
心を鷲掴みする99分、
1秒たりとも目が離せない
- That Shelf
神経が揺さぶられるほど
痛く、激しい映画だ
- the Guardian
心揺さぶるラストショットは、
観る者全てを釘付けにする
- Film Freak Central
あなたの神経を破壊する
- Film-Forward.com
21世紀の社会ルールの脆さを
見事にあぶり出した
- Screenanarchy
今年最も神経を壊すスリラーだ
- Mashable
些細な1つの小さな事件が、
学校や社会システムの
欠点を暴き出す。
ファルハディのアプローチ
をとった作品だ。
- AwardsWatch
絵筆
絵筆

Review

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レオニー・ベネシュ(カーラ・ノヴァク役)
レオニー・ベネシュ(カーラ・ノヴァク役)
1991年、ドイツ・ハンブルクで生まれる。ロンドンにあるギルドホール音楽演劇学校で学び、ドイツで最も引く手あまたの若い俳優の一人として知られている。カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いたミヒャエル・ハネケ監督の長編映画『白いリボン』(2010年)の主演でブレイクし、同作品の演技で、American Young Artist Award(米国ヤングアーティスト賞)とNew Faces Awardの新人女優賞に輝いた。長編映画以外にも、ARD(ドイツ公共放送連盟)局やZDF(第2ドイツテレビ)局で、ウーリー・エデル監督作『Der Club der singenden Metzger(原題)』などのテレビ映画や、「Soko Köln(原題)」や「Tatort(原題)」などの犯罪シリーズなどにも出演している。 1991年、ドイツ・ハンブルクで生まれる。ロンドンにあるギルドホール音楽演劇学校で学び、ドイツで最も引く手あまたの若い俳優の一人として知られている。カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いたミヒャエル・ハネケ監督の長編映画『白いリボン』(2010年)の主演でブレイクし、
レオニー・ベネシュ(カーラ・ノヴァク役)
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同作品の演技で、American Young Artist Award(米国ヤングアーティスト賞)とNew Faces Awardの新人女優賞に輝いた。長編映画以外にも、ARD(ドイツ公共放送連盟)局やZDF(第2ドイツテレビ)局で、ウーリー・エデル監督作『Der Club der singenden Metzger(原題)』などのテレビ映画や、「Soko Köln(原題)」や「Tatort(原題)」などの犯罪シリーズなどにも出演している。2017年に、ARD、Degeto、Sky共同制作の「バビロン・ベルリン」で最初の3シーズンに出演したのがきっかけで幅広く注目を集める。この役でGerman Acting Awardを受賞した。2017年には、Netflixの受賞シリーズ「ザ・クラウン」の2話に出演。最近では、数部編成の「SPY CITY 〜ベルリン 1961〜」や、Netflixのミニシリーズ「Time of Secrets(英題)」、
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2017年に、ARD、Degeto、Sky共同制作の「バビロン・ベルリン」で最初の3シーズンに出演したのがきっかけで幅広く注目を集める。この役でGerman Acting Awardを受賞した。2017年には、Netflixの受賞シリーズ「ザ・クラウン」の2話に出演。最近では、数部編成の「SPY CITY 〜ベルリン 1961〜」や、Netflixのミニシリーズ「Time of Secrets(英題)」、ヴァディム・パールマン監督のホロコースト・ドラマで、ベルリン国際映画祭でプレミア上映された『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』(2020年)、デヴィッド・テナントと共演したドイツ・フランス・イタリア共同制作シリーズ「80日間世界一周」などに出演している。さらに、フランク・シェッツィングのベストセラー小説を原作とするヒットシリーズ「THE SWARM /ザ・スウォーム」にも出演している。
『ありふれた教室』では、ドイツ映画賞女優賞、ヨーロッパ映画賞女優賞ノミネートなど、その演技が高く評価されている。
ヴァディム・パールマン監督のホロコースト・ドラマで、ベルリン国際映画祭でプレミア上映された『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』(2020年)、デヴィッド・テナントと共演したドイツ・フランス・イタリア共同制作シリーズ「80日間世界一周」などに出演している。さらに、フランク・シェッツィングのベストセラー小説を原作とするヒットシリーズ「THE SWARM /ザ・スウォーム」にも出演している。
『ありふれた教室』では、ドイツ映画賞女優賞、ヨーロッパ映画賞女優賞ノミネートなど、その演技が高く評価されている。
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レオナルト・シュテットニッシュ(オスカー役)
レオナルト・シュテットニッシュ(オスカー役)
ドイツ・ベルリン生まれ。現在も両親と同市に在住している。本作でリーベンヴェルダ役を演じる父親のミヒャエル・クラマーを通してイルケル・チャタクの目に留まった。最初は子役エキストラに応募しただけで、主役に選ばれるとは思ってもみなかった。彼にとっては、本作がデビュー作である。
レオナルト・シュテットニッシュ(オスカー役)
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エーファ・レーバウ(フリーデリーケ・クーン役)
エーファ・レーバウ(フリーデリーケ・クーン役)
ウィーンにあるマックス・ラインハルト演劇学校で演劇を学び、マーレン・アデ監督作『DER WALD VOR LAUTER BÄUMEN(原題)』(2003年)で注目を集めるようになった。以降、「TATORT(原題)」やZDF局のドラマ「FAMILIE BUNDSCHUH(原題)」などにも出演。クエンティン・タランティーノ監督作『イングロリアス・バスターズ』(2009年)やジャウマ=コレット・セラ監督作『アンノウン』(2011年)などの国際共同制作映画にも出演している。 ウィーンにあるマックス・ラインハルト演劇学校で演劇を学び、マーレン・アデ監督作『DER WALD VOR LAUTER BÄUMEN(原題)』(2003年)で注目を集めるようになった。以降、「TATORT(原題)」やZDF局のドラマ「FAMILIE BUNDSCHUH(原題)」などにも出演。
エーファ・レーバウ(フリーデリーケ・クーン役)
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クエンティン・タランティーノ監督作『イングロリアス・バスターズ』(2009年)やジャウマ=コレット・セラ監督作『アンノウン』(2011年)などの国際共同制作映画にも出演している。
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ミヒャエル・クラマー(トーマス・リーベンヴェルダ役)
ミヒャエル・クラマー(トーマス・リーベンヴェルダ役)
イタリア生まれ。高校卒業後、ザルツブルグ劇場で俳優としての訓練を積み、常任メンバーとして受け入れられた。ウィーンのフォルクス劇場で活動をした後、ベルリンにあるマキシム・ゴーリキー劇場の常任メンバーとして7年間活動した。ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの人生を描いた映画で、カンヌ国際映画祭の公式セレクション部門にノミネートされたオスカー・レーラー監督の『異端児ファスビンダー』では、ファスビンダーのもとで俳優業をしていたギュンター・カウフマンの役で、カッチャ・リーマンらと共演した。2022年には、アロン・レーマンのコメディ『JAGDSAISON(原題)』に出演。最近には、クリスティアーネ・バルタザール監督のテレビ映画『Unbestechlich(原題)』の撮影に参加。舞台俳優としても活躍している。 イタリア生まれ。高校卒業後、ザルツブルグ劇場で俳優としての訓練を積み、常任メンバーとして受け入れられた。ウィーンのフォルクス劇場で活動をした後、ベルリンにあるマキシム・ゴーリキー劇場の常任メンバーとして7年間活動した。ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの人生を描いた映画で、
ミヒャエル・クラマー(トーマス・リーベンヴェルダ役)
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カンヌ国際映画祭の公式セレクション部門にノミネートされたオスカー・レーラー監督の『異端児ファスビンダー』では、ファスビンダーのもとで俳優業をしていたギュンター・カウフマンの役で、カッチャ・リーマンらと共演した。2022年には、アロン・レーマンのコメディ『JAGDSAISON(原題)』に出演。最近には、クリスティアーネ・バルタザール監督のテレビ映画『Unbestechlich(原題)』の撮影に参加。舞台俳優としても活躍している。
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ラファエル・シュタホヴィアク(ミロス・ドゥデク役)
ラファエル・シュタホヴィアク(ミロス・ドゥデク役)
1981年生まれ。ベルリンにあるエルンスト・ブッシュ演劇芸術アカデミーで演劇を学んだ。長編映画では、クリスティアン・ペッツォルト監督の『水を抱く女』(2019年)、アルネ・ケルナー*との共演で『GASMANN(原題)』(2018年)、フィリップ・シュテルツェル監督の『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』(2020年)、『ヒトラーのための虐殺会議』、マルクス・ゴラー監督の『ONE FOR THE ROAD(原題)』(2023年)に出演している。 1981年生まれ。ベルリンにあるエルンスト・ブッシュ演劇芸術アカデミーで演劇を学んだ。長編映画では、クリスティアン・ペッツォルト監督の『水を抱く女』(2019年)、アルネ・ケルナー*との共演で『GASMANN(原題)』(2018年)、
ラファエル・シュタホヴィアク(ミロス・ドゥデク役)
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フィリップ・シュテルツェル監督の『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』(2020年)、『ヒトラーのための虐殺会議』、マルクス・ゴラー監督の『ONE FOR THE ROAD(原題)』(2023年)に出演している。

Staff

イルケル・チャタク(監督・脚本)
イルケル・チャタク(監督・脚本)

1984年、トルコ系移民の息子としてドイツ・ベルリンに生まれる。12歳の時にイスタンブールに移り、現地のドイツ系高校を卒業。共同で脚本を手がけるヨハネス・ドゥンカーは、この学校で同級生だった。チャタクはその後ドイツに戻り、ドイツおよび国際映画制作の仕事に4年間携わる。
 2005年からは、短編映画に関心を持ち、(ヨハネス・ドゥンカーと監督としてタッグを組み)『Als Namibia eine Stadt war...(原題)』で短編映画デビューを果たす。2009年には、映画・テレビ演出で学士号を、その後Hamburg Media School(ハンブルクメディア学校)で演出の修士号を取得した。在学中には、『Alte Schule(原題)』や、『Wo wir sind(原題)』などの短編映画を手がけ、『Wo wir sind(原題)』では、2014年にMax Ophüls Festival(マックス・オフュルス映画祭)の短編映画コンペティションで入賞し、Student Academy Award(学生アカデミー賞)にノミネートされた。その1年後、卒業制作映画『Sadakat(原題)』では、Max Ophüls Prize(マックス・オフュルス賞)とFirst Steps Award で短編映画賞だけでなく、名誉ある学生アカデミー賞の外国語映画部門で金賞に輝き、日本でも来日上映会が開催された。
 2017年には、『ES WAR EINMAL INDIANERLAND(原題)』で長編映画デビューを果たす。2019年には、長編映画2作目となる『ES GILT DAS GESPROCHENE WORT(原題)』を手がけた。インゴ・フリースが製作を担当した本作は、2019年ミュンヘン国際映画祭でプレミア上映され、2度の受賞に輝いた。そして2020年、ドイツ映画賞で複数ノミネートされ、長編映画部門でLola銅賞を受賞した。2021年には、フィン・オーレ・ハインリッヒの同名小説を原作とする『RÄUBERHÄNDE(原題)』と1970年から続く人気ドラマシリーズ「Tatort(原題)」の1エピソードを監督した。両作とも『ありふれた教室』と同じくユーディット・カウフマンが撮影監督を務めた。
 最新作『ありふれた教室』で、ベルリン国際映画祭2部門受賞や米アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートを果たし、米Variety誌による2024年最も注目すべき監督10人に選出され、世界的に注目を浴びている若手監督の1人である。

ヨハネス・ドゥンカー(脚本)

1983生まれ。本作の監督イルケル・チャタクとは、学校時代からの友人であり、2人の商標24 Lies Per Secondのもとに、映画の制作をしている。子供の頃に10年間イスタンブールで過ごし、イルケル同様に、ドイツ系の学校を卒業した。その後、ケルンとローマで、舞台・映画・テレビ学、英語、そして歴史を学んだ。彼は国際的に成功を収めた短編映画を数多く手がけており、その代表的なものに、『Short Trip(原題)』(2014年)と『Soft Rains(原題)』(2021年)がある。彼はまた、2013年からは短編映画祭であるKFFK/Short Film Festival Cologneのディレクターを務めている。

ユーディット・カウフマン(撮影監督)

これまでGerman Camera Award(ドイツカメラ賞)を2回受賞しており、1回目は2003年に『SCHERBENTANZ (原題)』(2002年)で長編映画賞に、2回目は2010年に『DIE FREMDE(原題)』(2009年)で長編映画賞に輝いた。代表的な作品には、上記の作品に加え、『ニコ・イコン』(1995年)、クリス・クラウス監督の『4分間のピアニスト』(2007年)、オーストリア・アカデミー賞に出品されたマリー・クロイツァー監督の『エリザベート1878』(2022年)などがある。ヨーロッパで最も著名な撮影技術者として知られ、イルケル・チャタク監督とは、過去に『RÄUBERHÄNDE(原題)』(2021年)とドラマの1エピソード「Tatort: Borowski und der gute Mensch(原題)」でもタッグを組んでおり、本作で3度目のタッグとなる。

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